日本でリスク管理が難しい理由について

二歳半の孫娘が保育園で腸炎をもらい罹患。3日程グッタリしていました。
日頃濃厚接触をする娘と妻に厳命。

「二次感染の予防をせよ。大人が罹患すると最悪ピンポン感染になる。室内のスプレー、手洗い、マスク着用。」

しかし娘と妻は、

「またパパが悲観的でウザいことを言ってる。」
「このリスクはマネージできない。」
「平気だよ。ウィルス性かどうかもわからないし。」

等々で馬耳東風→2日後に同時感染、数日寝込みました。
除菌スプレーで家中を殺菌、お粥やウドンの用意に私が奔走されました。

幸い3人とも早期に恢復しましたが。

言霊という思想

事業会社に統合リスク管理を提案する仕事をやっていて常に思うことがあります。

 ①日本は言霊の国だから不吉なことを云う奴は疎まれ、嫌われる。
 ②リスクアセスメントは近未来のネガティヴ予想により構成されるので、運営、表現をよほど工夫しないと暗くなり、歓迎されない。

言霊とは 言葉に宿る霊力が、言語表現の内容を現実化させると信じる古代からの思想です。

「逆説の日本史」で井沢元彦氏が紹介、解説していますが日本史の三大原理とは「言霊」「怨霊」「穢れ」ということであり、この「言霊」という思想は未だに我々を強く拘束しています。

少なくとも娘と妻は完全にその原理どおりに発想しています。
二次感染するぞ、気を付けろ!
→嫌な事言わないで。縁起でもない。
→あなたは、私達に感染することを望んでるの?
→平気だよ。

我々のDNAに染み付いている言霊思想

さてこのブログの読者の方々はいかがでしょうか?一笑に付されていると思います。
近現代の世の中で、そんな迷信がと思われるかもしれませんが、太古の昔から我々のDNAとして思考に染み付いています。

結婚式の式場であなたは以下の言葉を使いますか?

・切れる
・分かれる
・終わる
・破綻する
・ダメになる

頑張っている受験生に次の言葉をかけますか?

・滑る
・落ちる
・失敗する
・間違える
・終わる
等々

事例1

米国駐在武官だった山本五十六は日米戦は必敗すると確信していました。

しかし「米国と戦えば我が国は必ず負けます。」
とはどうしても言えず。

「2、3年は暴れてみせます。それ以上は責任が持てません。」
としか言えず、結果的に開戦は止められず。

もし彼が
「日米戦は必敗します。」
と言っていたら、

*臆したか?
*山本は日本の負けを望んでいるのか!
*米国被れの山本はアメリカのスパイではないか?
*敗北主義者に連合艦隊は任せられぬ

となり、山本といえども、暗殺は免れなかったでしょうね。

 近未来の不吉な予想を科学的、論理的、理性的に述べる者は、浮き、嫌われ、疎んじられ、肉体的または組織内人間関係で「殺される。」のが、言霊の国日本なのです。

事例2

20年前、愛する娘が1歳になった会社同期の友人に
「母親の免疫が切れる頃だから、これから病気が多くなるな。」

と言った時の反応は
「オマエ変なこと言うなよー。縁起でもない。全くイヤな奴だなあ。」

彼は日本ではトップクラスの超一流大学を立派な成績で卒業し、仕事では沈着冷静、知性溢れる男でしたが、娘のこととなるとこうです。

これが欧米ならば、
「確かに医学的、免疫学的にはそうだよな。うっかりしてた。助言ありがとう。妻にも言っておくよ。」
となったことでしょう。

結論

リスクマネジメントは表現、表情、明るく&明るく。

多分平気だと思うけど、念のため**に備えて、○○だけはやっておこうね。
そうすれば安心して◇◇が楽しめるから。

なんて感じで言えば良かったですね。反省です。

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