予測の数学の上手な使い方

新型コロナ禍の対策を巡る議論で、「エビデンス(科学的根拠)を示せ、示します」と良く使われます。
その意味はしばしば「因果関係のある事象、対策と効果の因果関係」と解釈されますが、因果関係を証明することは通常難しいのです。

通常次の二者は混同されて使われることが多い様です。
危機管理、リスク管理において重要な概念ですので整理しておきましょう。

相関関係と因果関係

相関関係:AとBの事象になんらかの関連性があり、同時に数値が動くもの

因果関係:Aを原因としてBが変動すること

「相関関係」の中でも、原因と結果で結びついているものだけが「因果関係」として表記されます。
つまり因果関係のあるものには必ず相関関係がありますが、相関関係があるからといって因果関係があるものには必ずしもなりません。

相関関係

例① 人の移動の総量と②感染者数との間には正の相関関係がある。
これについては歴史的には人類は肌感覚で経験し、各種様々なデータも①が増えれば②も増えると示しています。
相関は原因、結果を示さなくても①と②の数値が連動することを確認すれば足ります。

例② 最近の犯罪者とくに少年犯罪の場合には多くのケースで加害者はゲーマーである。だから犯罪の原因の一つにゲームがある? 

これについても、犯罪者の増加とゲーマーの増加が同時に起こっているだけであり、ゲームが犯罪の原因になっていることは

因果関係

③Go to Travelによる旅行者数の増加が、④今冬の爆発的増大に直接因果関係があるかどうかのエビデンスはまだない。
因果関係は、③が原因で④の結果となっていることを合理的根拠を示して立証しなければ「あり」とはできません。

詳細は記事中の「因果関係と相関関係」に説明があります。

この2つを混同せずしっかりと報道し、政策議論していただきたいのですが、政府、自治体、議員、マスコミの理解度は低く、有識者や専門家達は「違うのは当たり前だろ」として説明せず、結局大多数が無理解のまま議論している様な気がしてなりません。

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